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ブイーンブイーン…ジョン・ケイルとリアム・ヤングのコラボレーション「ドローン・オーケストラ」

蠅のような、蚊のような、トンボのような、カブト虫のような、それともこれは空飛ぶクラゲ、タコ、イカ、ウニ……。 観客の上をブイーン、ブイーンと自由に舞うのはドローン。写真撮影や農薬散布、災害

蠅のような、蚊のような、トンボのような、カブト虫のような、それともこれは空飛ぶクラゲ、タコ、イカ、ウニ……。

観客の上をブイーン、ブイーンと自由に舞うのはドローン。写真撮影や農薬散布、災害調査、防犯点検、火山観測、医療物資からピザまでの運搬、そして軍事的用途などなど、様々な状況・環境で今後も更なる活躍を見せるであろう空飛ぶ無人機。そんなドローンにキュートな衣装を纏わせて、コンサート会場でブイーン、ブイーンさせてしまおう…というのがドローン・オーケストラ。本当に生きているんじゃないか、生物なんじゃないか、中に鳩でも入れてんじゃないの、と錯覚するぐらいドローンちゃんたちはナチュラルに舞い続ける。そしてどことなく可愛いのです。

そんな素晴らしいアイデアを実現させたのがリアム・ヤングとジョン・ケイル。

リアム・ヤングは、ロンドンを拠点とするデザイナー兼プランナー兼建築家で、Tomorrows Thoughts Today(TTT)の主宰者でもあります。そしてジョン・ケイルはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのオリジナル・メンバーで、その後も映画音楽の制作やプロデューサーとしても活躍する重鎮。ちなみにこのコラボレーションを持ちかけたのはジョンからだったそうです。

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ドローンの稼働時間を考えて、ジョンはオリジナル曲を再アレンジ。バッテリーの交換時間もセットリストの作成に重要なポイントです。対するドローンはこちらにもマイクを搭載し、アンプから流れ出る羽の(ような)ノイズが震え響く音の壁を構築。またスピーカーも付けて、こっちのドローンからはジョンのボーカル、こっちのドローンからはキーボード…と、会場のあちこちで音が跳ね返るようになっています。

会場の照明と共にドローンもライトを装備してユラユラと。とても美しく、優しく、厳かな世界が広がり続けます。ぜひとも日本でも開催して欲しいものですが、上見たり、ステージ見たり…と、素敵に大変そうですね。