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ソウル発、キムチ・アンド・チップスによる蜘蛛の巣状のインスタレーション

ソウルの新進クリエイターが集まるデザインスタジオ、キムチ・アンド・チップス。彼らのマルチメディア・インスタレーション作品、新作の糸をはり巡らせ光を投影させた建造物『Line Segments Space』を映像つきで紹介。

ソウルを拠点とするアート・デザインスタジオ、キムチ・アンド・チップス(Kimuchi and Chips)。彼らは、数々のマルチメディア・インスタレーション作品を発表し、韓国アート・シーンで新たなに知られる存在となっている。植物を使い、鑑賞者の身振りに反応する拡張投影システム『Lit Tree』や、糸をはり巡らせ光をプロジェクションした『Line Segments Space』など、独自にコーディングした光や電流をシンプルな素材に反映させる手法が特徴的なアーティストだ。

今回紹介する彼らのインスタレーション『Line Segments Space』は、糸を複雑にはり巡らせた建造物で、投影される光のボリュームや角度によってその容姿を変える。加えて、このインスタレーションの背景で流れる音楽は同じくソウルで活動するサウンド・デザイナーのジュンホーン・ピ(Junghoon Pi)が担当した。光の抑揚に合わせてつけられたサウンドは、彼らが表現する世界観をより一層、独創的に演出し、観る者の感覚を刺激する。

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このインスタレーションは、ロンドンで活動するメディア・アーティストのアンドレアス・ミュラー(Andreas Müller)と、セルビア出身のコンポーザーであるジャン・ネメセク(Jan Nemeček)の新鋭アーティスト2名によってコラボレーションされた。同作品は、セルビアのベオグラードで開催されたメディア・フェスティバル<Resonate 2014>にて『Line of Sight』と作品名を改名し、ライブバージョンとして発表された。

まだまだこれから勢いを増すであろう、キムチ・アンド・チップスの今後もまた注目である。

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